お味噌の味の
バランスについて(お味噌汁をより美味しく召し上がるポイント)
お味噌は原料割合・熟成期間・製法などにより、味のバランス(個性)が異なります。
お味噌の味わいを表現する「甘み」「旨味」「酸味」「塩味」「香り」などのうち、いくつかの要素をバランス良くアップさせる具材を選ぶ事が、美味しいお味噌汁を作るポイントです。
逆に、もともと「甘み」「旨味」「酸味」などの要素が高いお味噌は、それらのバランスを崩さない、シンプルな具材(ワカメ、豆腐、なめこ等)の利用がお勧め。
※本来の美味しさの五味は「香り」ではなく「苦味」を含んだ五味となります。
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甘さ
麹の割合や熟成期間により、お味噌の甘みは変わります(熟成期間が短かすぎても長すぎても甘みは少なくなります)。甘さがすっきりしている方が、料理の用途を選ばず広く使えます。一方、甘口の方が、野菜スティックや、みそおにぎりなど、そのまま味噌を味わう食べ方で美味しさをより実感して頂けます。
すっきり
甘口
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塩味
塩分量はもとより、原料に使用している塩の種類や熟成期間により塩味の感じ方は変わります。しっかりした塩味の方が、輪郭のはっきりした味のお味噌汁を作って頂けます。また、熟成期間が長い味噌の方が「塩かど」のとれた、マイルドな塩味のお味噌となります。
まろやか
しっかり
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香り
麹の割合や熟成期間によりお味噌の香りは変わります。お料理が大好きで様々な用途で使いたいというお客様は、香りが軽やかなタイプを。お味噌が大好きで、シンプルな具材でお味噌ならではの香りを楽しみたいお客様は、香りが芳醇なタイプがおすすめです。
軽やか
芳醇
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酸味
酸味は人が美味しいと感じる五味(酸味・甘み・旨味・塩味・苦味)の一つです。味噌の酸味は乳酸菌の乳酸によるもので、キレやコク、他の味や旨味引き立てる大切な役目を果たします。後味に感じる酸味は、味噌汁1杯の満足感をグッと上げてくれます。
おだやか
強め
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旨味
麹の酵素(プロテアーゼ)が、大豆のタンパク質をペプチドやアミノ酸に分解し、旨味(グルタミン酸等)を生成します。
すっきり
濃厚
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熟成期間
熟成期間が長いほど、味噌の色は濃く、味噌の発酵香が強くなります。一方味噌の熟成期間が短いほど、みそ特有の香りが少なく、さっぱりとしていてくせがなく、好みが分かれずらい風味のお味噌となります。
短め
長期熟成